今回は「リビングウィル(生前の意思表示)」について触れたいと思います
ご自分の意思を示せなくなった場合に備えて、事前に意思を示しておくのがこの指示書になります☆
終末期を例にお話します!
終末期において医師から延命治療の判断を迫られるときには、患者自身は意識不明になっていたり、意識は有っても判断能力がない場合が多いです。このような場合は、医師からご家族へ医療の選択や判断を求められます。
*終末期…最善の医療を尽くしても、病状の悪化を食い止められずに死期を迎えると判断される時期
*延命治療…衰弱や病気などで生命の維持が難しい方に対して、回復ではなく「延命」目的の治療
(延命治療=大きく分けると、人工呼吸・人工栄養・人工透析 ※細かく分けると更に多数)
仮に、ご家族の延命に対する意思を確認していなかった場合、命の選択となってしまうため、決断に相当な迷いが出てしまうことが想像出来ます。
先を見据え、事前にご家族や医療福祉従事者と延命治療などについて話し合っておくと、ご家族が代わりに決断する時の悩みや負担を軽くすることが出来ます。このように事前に希望などについて話し合うことを「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」と言います。
そして、それらについて文書にまとめておくことを「リビングウィル(生前の意思表示)」と言います。
つい最近の知人のお話です。入院していた父がいよいよ終末期となり、医師から延命治療についての意思確認を求められました。知人は「お父さんはどうしたかったのかな?」「死期を引き延ばすだけの医療措置を望んでいたのかな?」と家族だからこそ決断に迷いがあったし辛かったと話してくれました。直近の経験から、リビングウィルの存在は重要で必要だと思うと語ってくれました。
私たちはご家族の代わりとして、契約者さまの最期の場面に立ち会うため、リビングウィルを準備させていただくとともに、毎年、意思の再確認と更新をしていきます。(私たちは意思表示指示書と呼んでいます)
この記事をご覧になって「ACPとかリビングウィル必要かも…」「父さん母さんに意思を確認してみようかな…」と思われた方は、インターネットで検索すると沢山記事が出てきますので、是非調べてみて下さい☆