ある日、ご利用者様から一本のお電話がありました。
「通帳や印鑑が見当たらないの……どうしたらいい?」
ご自宅の中を探しても見つからず、とても不安そうなご様子でした。
通帳や印鑑は、日常生活に欠かせない大切なものです。
見つからないままでは生活費の引き出しや各種手続きにも影響が出るため、ご本人にとっては大きな不安となります。
私たちはすぐにご自宅へ伺い、ご本人と一緒に室内を探しました。
それでも見つからなかったため、万が一に備えて警察へ遺失届を提出し、金融機関へ連絡して口座の利用停止など必要な手続きを進めました。
その後は、ご本人と一緒に銀行を回り、再発行の手続きも行いました。
不安から安心へ
「誰かに盗まれたのではないか……。」
「どこへしまったのか思い出せない……。」
そのようなお気持ちを抱えながら過ごす時間は、とても大きな精神的負担になります。
数日後、ご自宅であらためて探してみることになりました。
すると、一度目には気付かなかった家具の隙間に置かれたポーチの中から、探していた通帳や印鑑などが無事見つかりました。
ご本人もほっとされたご様子で、私たちも胸をなで下ろしました。
「見つかって終わり」ではなく、その先まで
今回の支援では、通帳や印鑑が見つかったことがゴールではありませんでした。
「また同じことが起きないように。」
その思いを大切にしながら、ご本人と相談し、普段使わない口座を整理するなど、これからも安心して暮らせるよう環境づくりも一緒に進めました。
一度困った出来事をきっかけに、これから先の生活をより安心できるものへ整えていくことも、私たちが大切にしている支援の一つです。
あおばみよりが大切にしていること
高齢になると、「どこへ相談したらいいのだろう」「何から始めればいいのだろう」と迷う場面が少しずつ増えてきます。
そのような時、私たちは単に手続きを代行するだけではありません。
ご本人の意思を大切にしながら、一緒に状況を整理し、一緒に考え、一緒に解決していくことを大切にしています。
今回のような通帳や印鑑の紛失だけではなく、日々の暮らしの中で生じる様々な不安や困りごとにも寄り添い、その方らしい生活を続けられるよう支援しています。
困りごとを解決することだけが、私たちの支援ではありません。
その出来事をきっかけに、「これからも安心して暮らし続けるためにはどうしたらよいか」をご本人と一緒に考え、その方に合った方法を見つけていくことも、私たちの大切な役割だと考えています。
「困ったら相談してみよう。」
そう思っていただける存在であり続けることが、私たち一般社団法人あおばみよりの願いです。

